先人の道をたどって
チェルノブはそこから出発して鋼塊の内部の構造にみごとな推論をしていきました。
冷却がもっとも早く起こる鋳型の壁から樹枝状晶が成長するとき、それは相互に横へでなくて、内部へ内部へと伸びていって柱状晶をつくる。
中心部では温度低下にともなって無数の核ができ、各樹枝状晶がめいめい勝手に成長し、ぶつかりあい、それ以上はたがいに成長できなくなる。
こうして不規則な粒界をつくりながら大小のグレーン(結晶粒)がぎっしりつまることになります。
こうしてチェルノブはロートアイアンの結晶成長の理論の土台をつくることができたのです。
さらに彼は炭素その他の合金元素および不純物、造塊条件がそれにおよぼす影響・加工による粒の様相の変化などをも追及しています。